契約書トラブル
契約書をめぐるトラブルとしては、次のようなものがあります。
・「契約条項の意味をよく確認せずに締結した契約で、今になって悩まされている」
・「契約書をチェックするときに、何に注意すれば良いかがわからない」
・「こちら側に不利な条項を見落として契約を結んでしまったが、今からでも削除できるのだろうか」
契約書の必要性
契約をした当事者間でどのようなことについて合意したかを証明し、契約締結後に生じた紛争を解決したり、あるいは紛争を予防したりするために、契約書を作成することは必要不可欠です。
もっとも、契約書をただ作成すれば良いというのではありません。
複数の解釈が生じないように、内容を明確に定め、また、後日生じる可能性のあるトラブルを想定して、その場合の解決が図れるような内容にしていなければ、意味がありません。
契約書トラブルの原因
このように、契約書は本来であれば、当事者間での合意内容についての認識・解釈の相違からトラブルに発展することを防ぐために作成されるものです。
しかしながら、実際には条項や文章の言い回しの不備によって、複数の解釈の余地が生まれてしまい、その結果、大きなトラブルに発展してしまうことは決して珍しいことではありません。トラブルに発展しても、話し合いにより解決ができればいいのですが、交渉が決裂して、万が一訴訟になった場合には、その契約書の解釈の仕方一つによって、結果が大きく変わりうるので、場合によっては、多額の損害を負う羽目になることもあるのです。
弁護士の利用
1 契約書内容のチェック、作成
契約書を作成する際に、弁護士に依頼をして、契約書の内容をチェックしてもらう、あるいは契約条項の作成そのものを依頼するなど、サポートしてもらうことでトラブルを未然に防止することが可能です。
2 契約書をめぐる紛争の解決
契約書の不備が原因で相手とトラブルになった場合にも、弁護士のサポートが有効です。
まずは、契約書を弁護士にお見せ下さい。弁護士が問題となっている条項について法的に解釈をしてアドバイスします。
また、相手との交渉を弁護士にご依頼いただければ、複数の解釈が可能だとしても、ご依頼者に有利になるような論拠立てをもって、相手と交渉することが可能になります(もっとも、契約書の内容から、またどのような解釈を用いても、ご依頼者に不利な場合もありえますが、その場合にはそれを前提として、可能な限りご依頼者に有利な解決策を探ります。)。
3 契約書の見直し、修正
継続的契約や更新が必要な契約については、契約書の見直しや修正が重要です。弁護士であれば、契約書の見直し・修正等も含めたトラブルの根本原因の解消までも踏まえた対応が可能になるのです。
4 最後に
当事務所は、契約書に関するトラブルや訴訟を数多く経験してまいりました。これらの経験を踏まえ、契約条項の文言の不備に起因するトラブルを未然に防ぐ具体的なアドバイスを行っております。
また、契約書の内容が原因でトラブルになってしまったときにも、交渉による解決、場合によっては訴訟による解決もお受けしております。
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